労働災害減少・死亡災害撲滅へ向けた緊急要請
岐阜県内の労働災害による死亡者数は,本年5月31日現在で死亡者数が既に10人(一昨年の年間死亡者数と同数)となり,前年同期の5人と比較しても2倍と大幅に増加しており,大変憂慮すべき状況にあります。
一方,恵那労働基準監督署管内(恵那市・中津川市)では,本年4月30日現在,死亡者は出ておらず,労働災害も前年同期の31人と比較して3人の減少となっていますが,平成30年度からの第13次労働災害防止計画(5か年計画)の目標値(最終年⦅令和4年⦆に死傷者数を122人⦅平成28年比5%減⦆,死亡災害を5年間の累計で5人以内)の達成は,困難な状況になっており,今以上の取組が重要と考えています。
労働災害は,本来あってはならないものであり,特に死亡災害の防止には,不断の取組が求められます。
このような状況から,恵那労働基準監督署管内,並びに県内の事業場における労働災害減少・死亡災害撲滅のため,会員事業場の皆様方に,下記〈取組事項〉を労使一体で取り組んでいただき,より一層労働災害防止に努めていただくよう要請しますので,ご協力,よろしくお願いいたします。
〈取組事項〉
1 経営トップが職場パトロールを実施すること。
2 「墜落,転落」,「はさまれ,巻き込まれ」防止措置など基本的な安全対策を確実に実施すること。
3 機械設備の修理,点検等非定常作業を含めた安全作業マニュアルを確認し,マニュアルに沿った作業の実施を徹底すること。
4 労働者が安全に通行できる通路を設定し,整理・整頓・清掃を通じ,その維持を図ること。
5 雇入れ時,作業転換時の労働者に対する安全教育を確実に実施すること。